学習支援実例(3)
支援開始:小学校4年生
算数で分数や割り算の学習のつまずきが発端であった。
俗に言われる「10歳の壁」をうまく乗り越えられず不登校となり、全く登校できない状態となる。
お母様が知人の紹介で菊池の塾を来訪された。
当時Cさんは引きこもり状態で外出が全くできなかったため菊池が家庭訪問をする形式をとった。
生活のリズムを整えるため週に3回、朝10時から1時間半の訪問とした。
菊池は大学で数学を専攻しており、数学に造詣が深かったため、独自で開発した、ゲーム的な活動も取り入れ楽しみながら算数的な思考を育てる授業を行った。
Cさんはその授業に徐々に興味を示し始めると同時に菊池にも心を開くようになっていった。
Cさんが中学校1年生の時、菊池の提案で某大手塾の公開模試の数学だけを受験することにした。受験場所はあえて某塾の校舎とした。
当日、緊張しながらもCさんはお母様、菊池の付き添いもあり会場に出向き、数学1教科のみではあったが受験をすることができた。
そのことがCさんの大きな自信となった。
さらに受験した数学のテスト結果が自分が予想していたよりはるかに高得点であったこともCさんの自信に拍車をかけた。
その後、学校への登校はできなかったものの市の教育委員会が主催する不登校の対応機関に少しずつであるが通えるようになり、そこで友達もつくることもできた。
塾内サポート校である菊池の塾で高校卒業の単位を取得して、菊池の知り合いの工務店の事務職として働いている。