生きて働く国語の力…言葉って素敵だよ

少し前のことです。
岐阜市立華陽小学校6年生のTくんが個別対応指導塾グランツに体験授業に来てくれました。
その日は、Kくんの希望で国語を学習しました。
個別対応指導塾グランツの菊池先生と問題集を使って文学教材の読み取りをしました。

その中で、どうしてもKくんが納得できない問題がありました。作品の中の登場人物の心情を読み取る問題です。
「登場人物の気持ちとして正しいものを選びなさい」という形式の設問でした。解答の出し方は消去法で残った一つを正解とするパターンでした。
Tくんに、その問題をやるように指示した立場であるので言い難いことですが…正直、そもそも、なぜ、その時のその人物の心情を考えさせなければいけないのか、もっと根源に戻って考えれば、その問題文は小学校6年生に読ませる作品として適切なのか…選択肢の文章表現はこれでよいのか…
疑問が残る問題であったことは否めませんでした…「質の高い問題を提供していくこと」を今後さらに徹底していくことを大切にしていかなければと個別対応指導塾グランツのスタッフ一同猛省しています…
もちろん、正解は出せる問題であり、Tくんもちゃんと消去法で正解は出せていました。その上で、Tくんは、するどく国語教育の問題点を指摘できていました。
Tくんの指摘は、全てが至極当然の内容ばかりでした。そして、Tくんの発言は以下のような点で本当に質が高いものでした。
1点目。自分がそう考える根拠が明確でした。小学校6年生でここまで深く考えられるのか…と驚くほどの内容でした。Tくんはきっと普段から事象や公式を丸暗記するだけではなく、それに対する自分の考えをもって学習を進めているのでしょう。なかなかできることではありません。
2点目としては、それを堂々と説明できている点です。相手に自分の思いを伝えようとする意欲と態度は、もう称賛するしかありません。脱帽です。個別対応指導塾グランツのカリスマ講師である菊池先生を相手にひるむところなく堂々とした話しぶり。本当に素晴らしいものでした。

岐阜市立華陽小学校のTくんに対してこんな話をしました。
「Tくんの素晴らしいところは、相手を論破できたところだよ。それは、Tくんが相手を論破できるだけの明確な根拠をもっていたからできたんだよね。普段から勉強や生活の中で自分の意見をちゃんともつことを大切にしているからできることなんだと思うよ。そういう姿勢は今後も大切にしてね。でも、菊池先生を論破できたのは、それだけではなく、自分の考えを正確に伝えることができるだけの話す力が身についていたり、自分の考えを分かってほしいという強い願いが育っていたからだよね。こういうもの全部をひとまとめにして本当の国語の力だと思うよ。Tくんには本当の国語の力が身についていて素晴らしいね。」と。

公立の小中学校で通算34年間、国語の授業を行ってきました。「国語は答えがないから嫌いや」という声を正直よく聞きました。個別対応指導塾グランツのみんなと本当の国語の力をはっきりとさせ、学習を進めていくことの大切さを再認識させられました。
グランツ国語特別講座を計画しています。個別対応指導塾グランツのみんなと「生きて働く国語力」を身に付けることをねらいとした講座をつくります。「相手を論破する力」も、この講座でねらう大切な姿の一つです。
個別対応指導塾グランツでみんなと言葉のすばらしさ、素敵さを味わえる時間がもてること。今からワクワクしています。

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